近頃のお葬式では、一般葬にするか家族葬にするかというチョイスが最初に行われるようになってきたというイメージがありますが、葬儀社の担当者の判断は少し異なります。会葬者が10名以下の場合であれば、家族葬として親族は祭壇の方を向いて座り、会葬者には背を向ける形になります。
しかし、町内に知らせたり、生前交友のあった人に知らせるなどして会葬者が10名を超える場合には、一般葬と同じ席の並びになります。つまり、親族から会葬者が見えるよう、また、会葬者からも親族が見えるように座るようにするわけです。
そのため、一般葬と同じように弔電が届けば、披露するかしないかを判断するよう、喪主もしくは親族に葬儀担当者が尋ねてくることになります。順序や、名前の読み間違いがないように、事前に徹底して打ち合わせを行うのも、読み上げる枚数には制限があることなども喪主と親族に伝えられ、選択されて葬儀担当者に渡します。
10名以下の家族だけの会葬になっても、あるいは会葬者が多く、家族葬でありながら一般葬と同じ形式になったとしても、弔電の読み上げは基本的には喪主および親族に任されます。披露するかしないかから、順序に至るまで、判断は任されますので、喪主とその家族になった時には、気にかけておく必要があると言えるでしょう。
弔電がないことが気になる場合であれば、ごく近しい身内だけでの完全な家族だけのお葬式にしてしまうという選択肢もでてくるのではないでしょうか。