最近多くなってきたお葬式の形態に「家族葬」があります。文字通り親しい家族や親類、ごく親しい人のみで執り行うもので、5名から20名ほどが参列する小規模のお葬式です。少人数でゆっくりと故人とのお別れをすることができ、費用の負担も少ないのが特徴ですね。
その際に、注意点として挙げられるのが、参列できない方々への配慮です。家族のみでの葬儀であることをお知らせして、お焼香、お香典、お供物など一切の辞退をお伝えしましょう。 また、遺族と親戚との意見の相違からトラブルになるケースもあるので注意が必要です。
「このような葬式では世間体が悪い」とか「呼ぶべき人を呼んでいない」などの理由からもめることもあります。このような場面では、遺族にはまだ精神的な余裕もなく、周囲から意見されることでケンカなどに発展することもあるため、そうならないようにあらかじめ葬儀社の経験豊富な担当者に相談しておくのもよいでしょう。
また、親戚などの一部の参列者には、葬儀の形式に関して、事前によく説明しておく必要があるかもしれませんね。 また、家族層自体の費用負担は少なくても、一般葬と違いお香典がないので、収入となるものがないということもあります。
ですから、返って一般葬より割高になる場合もあるので注意が必要ですね。さらに、参列できなかった方が自宅に弔問に訪れることもあり、その対応に追われるということもあるかもしれません。これらのことをよく考慮し、検討する必要がありますね。